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使命感で動いていたら

使命感で動いていたら、自分の世界も広がっていた罠。

ーちょむさん、今回はよろしくお願いします! こちらこそよろしくお願いします。 ーさっそくですが、ボカロ曲を作るきっかけは何でしたか? 日頃からゲーム曲のアレンジなんかを趣味でやっていたので、音楽機材にも興味があって、 『MEIKO』も予約して買っていたぐらいなんですが、その時は、曲を作るとかではなく、いじってみる程度に終わっていたんです。 その後しばらくして、人間の声でオリジナル曲のアルバム を一枚作ったんですが、その頃に初音ミクが発売されました。 当初投稿されていたのは、カバー曲が中心だったのですが、オリジナル曲の『みくみくにしてあげる』の大ヒットに衝撃を受けて「やってやるぞ!」と『教えて!!魔法のLyric』を作りました。 ー『おしリリ』は、どういう想いを込めて作ったんですか? その頃は、ミクの自己紹介ソングと言うか、ミクが『もっと私に歌わせて』って言っているような歌詞が流行っていて、この曲もDTM初心者に向けて“もっとボカロ曲を作ろうよ”っていう歌です。 だから、誰にでも出来る、身近なものなんだって感じてほしくて、伴奏はほぼフリーソフトで作りました。 最初は、なんだか「(ボーカロイドソフトを)みんなに使ってもらわなきゃ!」っていう使命感みたいなものがあって、「どうすれば、もっとうまくなるのかな?」って研究して、ちょむ工房のHPで「調教メモ」のページを作ったりしました。 コラボとかもしたかったんですよね。当時はあんまりなかったですから。 ー今では色々な方とコラボされてますよね。コラボする人って、どこで見つけてくるんですか? 同人関係で元々知り合いだった友達や、ニコ動つながりで知り合った人ですね。 私は、人が揃ってからではなく、やりたいことが先にあって、イメージが出来てから声をかけることが多いです。 作風にぐっときたら面識がなくても誘っちゃいます。最初のメールを送るのには、結構勇気が要るんですけどね。 ー『おしリリ』は「踊ってみた」でもよく使われていますよね。 はい。Yumiko先生が振り付けをされて…。最初はわけがわかりませんでした。 自分が知らないところで自分の曲を使った動画がすごい人気になっていましたから。 しかも、Yumiko先生の動画の方が再生数が多くてちょっと悔しかったですね(笑)。 でも、相乗効果で私の動画も見てもらえるようになって嬉しかったです。 のりさんがYumiko先生のダンスをトレースされて、MMDの『おしリリ』も作られるようにもなったりして、今ではタグで検索すると817作品も出てきますからね。 ー『ボカレボ☆Dance Night』でも、しゅうりん・ぬっこ・瑠衣が『おしリリ』を踊ってくれましたが、どうでしたか? やっぱり、他の曲よりもテンション上がりますよね。 でも、大会議とかでもそうなんですけど、一方で、なんだか遠い所に行ってしまったようで自分の曲じゃないみたいな「よく知ってる曲が流れてるな」って客観的な感覚にもなります。 ー好きなボーカロイドは誰ですか? 『鏡音リン』です。声がかわいいですよね。パワーもありますし、低めに鳴らすと落ち込んでいる感じになったり、喜怒哀楽が出しやすいんです。 ー曲を作る時に大切にしていることは何ですか? “キャッチーさ”ですね。インパクト勝負なので、聴いてスグ覚えられるように作っています。 『パンツ脱げるもん』は、そのやり過ぎた例です(笑)。あの曲は、大人と子供の間というニュートラルな立場である思春期の人たちに“うまく立ち回っていけばいいじゃない”っていうメッセージを込めて作ったんですが…。 あとは、“聴きやすくすること”に気をつけています。 ー自分が作曲した中で一番好きな曲はどれですか? ニコ動に上げている曲の中で言うなら『Rejoyce』ですね。 Orangeさんの詞に後から曲を付けたのですが、曲調が狙い通りに出来ました。リンの声にも合っていると思いますし。 ー苦労した曲はどれですか? 作業的に言えば『オトナノヘンナノ』が一番苦労しましたね。あれは無茶でした(笑)。 『月読アイ』はAHSから出ている入力文字読み上げソフトなのですが、ボーカロイドで作る時の倍くらいはかかりました。 ー『オトナノヘンナノ』を作ろうと思ったきっかけは何だったんですか?…

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