原点は学級歌―。いまだに譜面は読めません。
―ボカロ曲を作り始めたきっかけは何でしたか? 自由に音楽が出来るところはないかな?と、行き着いたところがニコ動だったんですよ。 ー曲を作るようになったきっかけは何だったんですか? 小学4年生の時に学級歌を作ったんです。それが始まりですね。 当時の先生が凄く良い方で、何でも子ども達にやらせてくれるような方だったんです。 学級歌って、だいたい既存の曲の替え歌だったんですけど“一から作ってもいいんだよ”って言ってくれて、“僕でも出来るかもしれない”と思ってピアノで弾いた曲をカセットテープに録って先生に渡しました。 高校の時も創立何周年かの曲を作らせてもらいました。みなさんと共有できるようなことが好きだったんですよ。 ーその他にも作曲はされてたんですか? してましたねー。カセットテープを作って塾の友達に聴いてもらったりしていました(笑)。 何を以って曲とするかっていう定義も、うんと低かった時代なんで、出来ればいいという感覚で一日に何曲も作っていました。 今考えれば物凄いペースでしたね。 ー小さいころから音楽経験があったんですか? 3歳の頃にピアノを習い始めたのですが、バイエルをクリアするのに10年かかりました。未だに譜面は読めません(笑)。 ーP名の由来は何ですか? 前にも言ったように、自由に音楽が出来る場所が欲しくて始めたので、 ボカロの世界やニコ動のしきたりも何も知らなかったんですよ。 P名で投稿するということも知らなくて、3作目の『ふわりクレヨン』で募集させていただきました。 ー一番のお気に入りの曲はどれですか? 『ふわりクレヨン』です。みなさんに名前を付けていただいた曲ですし、 CULテーマソングコンテストでグランプリをいただいた曲でもありますから。 それに、この曲の投稿後にツイッターを始めて、皆さんとやりとりが出来るようになりましたし。 ー作るのに一番苦労した曲はどれですか? 一作目の『きらり』ですね。ボーカロイドの使い方に慣れてませんでしたから。 説明書を読みながら、わからな過ぎて壊れてるんじゃないかと疑ったくらいです(笑)。 “こんなことできるんじゃなかったの?”って、今はラクラクできますけれど、当時かなり格闘しましたよ。 ーニコニコ動画はどんな存在ですか? 自由な場所ですね。作り手もリスナーも質が高くて、純粋なコメントやリアクションをくださるので、それが嬉しいです。 ー動画についたコメントで嬉しかったものはありますか? コメント同士で会話になっていたり、僕の動画がコミュニケーションの場になっていると嬉しいですね。 ー作曲に使っている楽器やソフトを教えてください。 作曲、アレンジはCubase、MIX以降はPro Toolsでやっています。楽器は鍵盤を主に使いますね。 ー一曲作るのにはどれくらいかかりますか? 作曲だけなら1時間くらいで出来ます。でも、アレンジして肉付けをしていくと1日~数日くらいはかかりますね。 歌詞を考えるのはもっと時間がかかります。 僕は場所をイメージして曲を作るんですが、その場所のための言葉をみつけるのに、すごく時間をかけますね。 ー詞や曲はどんな時に思い浮かびますか? 曲は鍵盤の前に座ると出てきますね。 詞は、これがボーカロイドエディターの素晴らしいところで、入力するだけで一回一回歌ってみてもらえるんで、 吟味しながら考えていますね。…